施工管理の仕事をしているけど毎日地獄…。これが普通なの?
このまま施工管理を続けていくべき悩んでいる人に向けて
歴10年の現役施工管理者である筆者が
- 施工管理が地獄な理由
- 10年続けて分かったメリット
- 施工管理の地獄を解決する方法
上記3つを解説します。
施工管理のキャリアに悩んでいる方はぜひご覧ください。
施工管理の仕事をしているけど本当に地獄なんだけど…。
これが普通なの…?みんな乗り越えているのかな…?
こんな悩みに答えていきます。
僕は歴10年の現役施工管理技士ですが、今でも施工管理の仕事がきつくて地獄だと感じる時があります。
ですから、ちょっと前まで学生だった新卒1年生がいきなり施工管理をやったら地獄以外の感想はないでしょう。
この先もずっと続けることを想像すると「ちょっと無理だな」って思うのも正直仕方ないです。
出世すると楽になるのならいいけど、先輩を見るともっと忙しそうですよね。
そこで本記事では、歴10年の現役施工管理技士が悩んだ経験を含めて、施工管理のキャリアについて解説していきます。
重要なお知らせ!
施工管理のキャリアに悩んでいるなら転職エージェントに相談してみましょう。
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施工管理が地獄な理由
施工管理を10年続けてきた僕が、あまりにもキツくて地獄だと感じたことを4つ紹介します。
深夜帰りが続いて疲弊
現場ガチャですが、巨大なプロジェクトを担当していた当時は、業務量があまりにも多くて
- 日中は現場巡回、写真撮影、作業間の調整、打合せ
- 17時以降は、事務処理、施工図作成、発注業務、安全書類作成
という感じで、毎日フル稼働状態。帰宅できるのはいつも深夜でした。
生まれてまもない子供がいるのに…。
子供が寝ているときに帰宅して、まだ寝ている時間に出勤する毎日。
子供の成長を見ることができずに、ずっと働き続ける日々。
あまりの社畜ぶりに、こんな日々が続くなんて地獄でしかないと思う時期もありました。
プライベートの時間が皆無
建設現場は土曜、祝日も稼働しているところが多く、休日出勤も当たり前。
工程の遅れが深刻な場合、コールデンウィークやお盆、正月といった世間一般的な長期休暇も現場を稼働せざるを得ないときもあります。
当然、家族や友人と過ごす時間は減る一方で、趣味があってもする時間もなく、人生の大半を仕事している。
なんだか、虚しいよね。
休日仕事している時にグループラインが鳴り続けていると、ちょっと開くのに戸惑いました。
そんなにしんどいなら転職すればいいと思うかもですが、
「転職したいのに転職活動をする時間がない」そんな状況の人も多いと思います。
上司を見ていてもプライベートの時間が無いことが原因で、趣味もなく、友人と遊ぶこともなく、ただの仕事人間が多いですね。
プレッシャーや責任が重い
施工管理の仕事をしてきて特にきついと感じるのがプレッシャーや責任の重さ。
- 安全管理
- 発注業務
- 予算の管理
上記3つが大きなプレッシャーと責任を感じる部分です。
現場で重大な労働災害が発生した場合、最悪のケースで業務上過失という理由で逮捕される可能性もあります。
当然、作業員の安全確保が最優先なので責任重大です。
また、発注ミスや製作図のミスで
- ものが間に合わない
- 図面通りに取付できない
- 再製作が必要
となって工期内に間に合わないと終わりです。
しかも不足したら不安だからといって必要以上に手配すると予算が減ります。
施工管理は大きな裁量が与えられている分、プレッシャーと責任は重くプロジェクトが大きくなるほど精神的なストレスが増していきます。
とはいっても人間だから、誰だってミスはするよね。
ある程度のストレス耐性がないと続かない仕事です。
職人や上司のクセが強い
人間関係も施工管理をやってきて苦労した部分です。
建設業界は職人や上司の個性が強く、クセが強い。
- 常に高圧的でマウントを取ってくる上司
- 何か間違いがあると怒鳴り散らす所長
- 指示通りに動いてくれない職人さん
- お金の話になると人が変わる番頭
こうした人間関係に苦労する人が多いです。
真面目でコミュニケーション能力に自信がない人ほど建設業特有の人間関係にキツイと感じると思います。
施工管理の地獄から抜け出す方法
ここでは施工管理の地獄から抜け出す方法について解説します。
悩みとして大きく次の3つに分かれると思います。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
長時間労働からの解放
長時間労働から抜け出すためにできることは次の2つです。
- 他部署に移動する
- ホワイト企業へ転職する
他部署に移動
今の会社で数年間働いていれば、他部署の労働環境も多少分かる部分があると思います。
もし、他部署に行けば長時間労働が解消されるのであれば、最初に検討すべきは他部署への異動ではないでしょうか。
他部署への移動は次のメリットがあります。
- 長時間労働を解消できる
- リスクなしで異職種を経験できる
- 年収が下がる可能性が減る
異業種・職種へ転職となると年収が大きく下がる可能性があります。
しかし、他部署への移動となれば、年収が下がる心配をせずに異職種を経験できるのでメリットが大きいです。
一方で人間関係の問題もある場合は、同じ会社なので根本的に解決できない可能性もあります。
ホワイト企業へ転職
他部署への移動が難しいなら、次にできることはホワイト企業への転職です。
ただし、どの会社に移っても基本的に施工管理の働き方は変わりません。
ホワイト企業を目指すには、施工管理から異職種へジョブチェンジする必要があります。
ですが、施工管理でも「改修ゼネコン」を選べばまだホワイトに働くことができるので、施工管理を続けたいのなら改修ゼネコン一択。
異業種・職種となると今より年収が下がることを覚悟しておく必要があります。
逆にいうと年収を下げてもいいなら転職のハードルが下がるため、ホワイト企業へ転職できる可能性がグッと上がります。
人間関係からの解放
施工管理の仕事は、プロジェクト単位で人材配置がガラリと変わります。
ですから施工管理を辞める必要がない場合もあります。
取れる選択肢は次の2つ。
- 現場を異動する
- 同業他社に転職する
現場を異動
物件単位で人材配置されているため、現場が終われば上司や職人さんとも離れます。
今の現場はまだまだ工期が長くて終わるまで耐えられないなら現場の異動を申し出るのも選択肢の一つ。
建設業は人材不足で困っています。
会社はあなたに辞めてほしくないので素直に受け入れると思いますよ。
精神的な負担が大きく体調を崩すほどであれば、すぐにでもその環境から逃げるべきです。
同業他社に転職
受注規模や売上高が大きい大手企業に転職する道もおすすめです。
特にスーパーゼネコンクラスになると、社内のコンプライアンスが整備されておりハラスメント系の発言にはかなり気を配っています。
職人の中でもスーパーゼネコンに対しては、一目おいて接してくる人がいるので、かなり仕事しやすい環境だと言えます。
当然、年収も上がりますよ。
施工管理からキャリアチェンジ
- 施工管理を続ける将来が見えてこない。
- 施工管理のキャリアを見直したい
そんな方は、「転職を検討する」の一択。
実際に施工管理の経験を活かしてキャリアアップを狙える仕事がちゃんとあります。
「施工管理からのおすすめ転職先7選を解説!経験を活かしてキャリアアップへ!」でも紹介していますが、施工管理からのキャリアチェンジは十分可能です。
また、建設業界以外の世界を知るためには、転職エージェントを活用することが重要です。
- 完全無料の転職支援サービス
- 転職のプロが相談にのってくれる
- あなたに合った優良企業を紹介してくれる
- 転職サイトにない人気企業の求人がある
- 書類のチェック、面接対策をしてくれる
- 書類や面接の通過率を上げてくれる
- 入社時期・条件の交渉をしてくれる
無料で利用できるし、求人だけじゃなく、自分の市場価値を知ることもできます。
すぐに転職を考えていなくても、転職エージェントに登録して優良求人の情報を仕入れておくことは、いまのご時世当たり前。
登録がまだの方は登録だけでもしておきましょう。
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地獄の中で分かった施工管理のメリット
施工管理は地獄と思うほどにきつい仕事ですが、10年間続けて分かった魅力が3つあります。
一つずつご紹介します。
ビジネススキルが身に付く
施工管理の業務をこなしていけば、自然と市場価値の高いビジネススキルが身についていきます。
- コスト管理
- スタッフ、作業員のマネジメント
- 人・物の手配
- 定例会議の資料作り
- 工程管理
などの業務を日常的に行なっていると思いますが、とにかく業務量が非常に多いですよね。
おまけに一つずつの難易度も高い。
つまるところ上記の業務をこなすには、
- コミュニケーション力
- マネジメントスキル
- リーダーシップ
- プレゼン力
といった管理職レベルのビジネススキルを必要とするわけです。
つまり、施工管理の膨大な業務量をこなすことができれば、すでに高いビジネススキルが身についている何よりもの証拠です。
中には「施工管理は潰しが効かない」と発言する上司もいますが、はっきりいってただの嘘。
「「施工管理は潰しが効かない」は大間違い!他職種でも活かせる3つの理由」でも解説している通り他の職種でも十分活かすことができます。
給与水準は高い
やはり他業種と比べて給与水準が高いのも魅力の一つでしょう。
- 2022年の全業種の平均年収が458万円に対して
- 施工管理の平均年収は620万円
全業種の平均年収より約160万円高いんだよね!
ゼネコン勤務の施工管理になると平均年収は663万円です。
たしかに長時間労働や休日出勤が多いなどよくない部分もあります。
しかし、プライベートは犠牲にしてもお金を稼ぎたいという人にはかなり魅力的な仕事だと言えるでしょう。
やりがいは大きい
街に巨大な建築物を創り上げた時の達成感はかなり大きいです。
大規模なプロジェクトをやり遂げたことは自信となり、やっていて良かったと思わせるほどやりがいを感じることもあります。
内勤に転職すればホワイトに働けるけど、これほどやりがいを感じれるかと思うと多分無理です。
人生100年時代。
人生の大半を仕事に費やすわけです。
どうせなら自分の自信になるような、大きなやりがいを感じる、やってて良かったと思える仕事を続けた方が人生楽しく過ごせるのではと思います。
どれだけ楽でも楽しくないものに時間を使うのは苦痛ですよね。
施工管理の地獄も改革が進んでいる
長時間労働、休日出勤に代表される地獄のような労働環境が働き方改革の推進によって徐々に改善傾向にあるのも事実です。
国交省は「長時間労働の是正」「給与・社会保険」「生産性向上」での施策を2017年度以降実施を始めています。
参考資料:建設業における働き方改革について
特に官庁物件は2024年度からは週休2日制を厳守するよう求められています。
僕が今担当している現場でも週休2日制を実施するために工期延長を行いました。
今まで考えられなかった建設業の週休2日制が現実にものとなってきた感はあります。
大手や準大手などの規模の大きいゼネコンは社会的義務もあるので週休2日制へと移行していくことでしょう。
ただし、中小・中堅のゼネコンがどこまで週休2日を実現できるかは難しいところです。
働き方を変えるには大手ゼネコンに転職するのも選択肢の一つだね!
キャリアに迷った時は上司を観察する
- この先10年、20年も施工管理を続けるのは嫌だ
- 施工管理を続ける将来が見えてこない
- 施工管理のキャリアを変えたい、でも一歩が踏み出せない。
そんな時は、目の前の上司を観察すると、どうするべきかが見えてきます。
サラリーマンは、ある程度先の見える働き方です。
- 5年先輩があなたの5年後の姿
- 10年先輩があなたの10年後の姿
先輩のようにはなりたくないと思ったのなら迷わずキャリアチェンジすればいいし、逆に先輩のようになりたいと思うなら今の職場で頑張ればいいのです。
施工管理からキャリアチェンジを選ぶ場合は、転職エージェントの利用は必須です。
転職エージェントは、転職を成功させるノウハウや会社の内部情報を把握しています。
優良企業の求人も多くあるため、あなたの希望にあった会社を厳選して紹介してくれるのが魅力です。
また、面接対策や応募書類のチェックもしてくれるため、転職の成功率が格段に上がるでしょう。
ちなみに、転職するか悩んでいる段階でも利用はOKですよ。
「自分の市場価値を知りたい」「どんな会社があるかみてみたい」「とりあえず話を聞いてみたい」と思ったら、試しに登録してみましょう。
以下の転職エージェントは、求人数が多くサポートも手厚いのでおすすめですよ。
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施工管理は地獄|まとめ
記事のポイントをまとめました。
- 地獄と感じる部分は「時間・人間関係・責任の重さ」の3つ
- 施工管理は地獄だけど魅力もある
- 施工管理のキャリアに悩んでいる人は多い
- キャリアに迷ったら先輩を観察すべし
- 先輩のようになりたくないならキャリアを変える時期
こんな感じですね。
施工管理は地獄だと感じるほど、厳しい仕事なのは間違いない。
ただし、残念ながら「つらい環境は、いつまでもつらいまま」です。
「行動」しなければ良くも悪くも何も変わりません。
転職できればいいけど、そうカンタンに決断できるものではないのもわかります。
とりあえず施工管理を続けてビジネススキルレベルを上げながら、転職活動をする。とかリスクゼロでやれる方法はいくらでもあります。
「行動」が大変そうに聞こえるなら、「転職エージェントに話くらいは聞いてみる」とかでもOKです。
何もせずにいるより、気持ちが楽になって未来に希望がもてるので。
最後におすすめの転職エージェントを紹介して終わりにしたいと思います。
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